大好きな市原湖畔美術館で9月26日まで開催されている展覧会に
行ってきました。そうテーマは『メヒコの衝撃』!
小さいながらにセンスと情熱が溢れる展示に毎回大きな感動がある
美術館ですが、今回も前田 礼さんの素晴らしいキュレーションで
最高の内容になっていました。前田さんはメキシコに行ったことがなく
且つこのパンデミックの中で作り上げるのに、『日本人アーティストの
メキシコ体験を通じてメキシコを知ること』だったそうです。
まず、会場に入ると壁画の映像と共に岡本太郎の『明日の神話』が
飾られていました。そう、渋谷駅にある壁画です。この絵は、メキシコ
オリンピックに向けてオープンするはずのホテル・デ・メヒコが完成に至らず
壁画は行方不明に。30年以上の時を経て2003年に岡本敏子さんが発見!
(そんな事あるんだ!)再生プロジェクトが立ち上げられ2008年に渋谷駅
に設置されました。市原の展示はこの1/3スケールの最終原画が展示されていました。
それから、岡本太郎が撮ったメキシコの写真が展示されていていました。
『ここに来て私はうれしくなってしまった。何と人間的なにおいにあふれているのだろう。
音、色どり、すべてがひらいている。』
次に、水木しげるさんのマスクコレクションが!
『メキシコの仮面には脳みそを刺激された。これまで見たことのない形をしている。』
『ここでは死が怖くないんですね。アジアやヨーロッパにあるものとは全然違う。宇宙人ですね。色彩野感覚といい、このほがらかさといい、実にいいです。』
『形がないものを形にする先輩がメキシコにいたわけですよ。大先輩ですよ。』
と水木さん。本当に私が受けた衝撃を水木さんと共有できたような言葉の数々!
メキシコの妖怪も紹介していました。
次に利根山 光人さんのダイナミックな作品、河原 温さんの『I Got Up』という様々な絵葉書の展示があり、地下のフロアーへと続きます。
地下はそれはもうカラフルで、鮮やかなスズキコージさんの作品が隙間なく展示されています。
スズキさんも死者の日の祭りに感動したそうです!やっぱり、来年、死者の日は
体験したい!!!今すぐ、メキシコに行きたくなる圧倒的なインスタレーションです。
あと、女性のアーティスト小田 香さんの作品。素敵だなぁと思って見ていましたが
セノーテに生贄になる少女達の像だと言うこと。美しい映像インスタレーションもありました。美しさと怖さが共存しているのも意味深いと感じました。
入り口入ってすぐのところには、深沢 幸雄さんと北川 民次さんの版画が展示されていました。ラティジャポメンバーの実さんも版画をやっているので、私の中ではメキシコ=版画
のイメージがあります。緻密なタッチのものから大胆なものまで、版画の奥深さを感じる
展示です。
今回、私がメキシコで受けた衝撃は正しかった!!!のだ!!!
と再確認して、来週のイベント『むすひむすび展』に向かっていきたいと思います!
在廊している時間も沢山あるので、是非遊びにいらしてください!
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