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執筆者の写真Kumiko Porom

ルイス・バラガン建築(Luis Barragan )

更新日:2023年8月7日


メキシコに行ったら必ず訪れたい場所があります。それはルイス・バラガンの建築です。

ルイス・バラガン建築はモダニズム建築と地方主義とが調和されたスタイルが特徴です。

バラガンは1902年にハリスコ州グアダラハラのカトリック系の地主階級の家に生まれました。1923年に自由工科大学土木工学科を卒業すると、1925年から2年間に渡りスペイン、フランス、モロッコへと旅に出ました。そこで、ランドスケープ・アーキテクチャーやモダニズム建築を学んできました。

1935年にメキシコシティに拠点を移し、1943年に初の自邸オルテガ邸を建設します。

オルテガ邸は、現在一般公開されている世界遺産のルイス・バラガン邸と仕事場の隣にあり、今も建築家のご夫婦が住んでいます。私たちが、直接訪ねたところ1名300ペソで見学させて下さいました!(家の中はNGでお庭だけ)それぞれに名付けられた庭園を散策したのですが

その広さたるや!東京だったら公園に出来るくらいです。大きなお庭を囲むように、小さなな広場がいくつもあり、小道やテラスもあり、造園家でもあるバラガンの建築的実験を感じることが出来ました。


このお隣にあるのが2004年にユネスコの世界遺産に登録されたルイス・バラガン邸と仕事場です。バラガンが後半生を過ごした場所になります。

ピンクの壁が有名ですが、190センチの自分の身長に合わせた家具だったり、借景を活かした空間や、十字架に注ぐ光、カトリックであり、ストイックで繊細な空間に浸る事ができます。ため息がでるほどのイケメン建築です。 生涯独身で好きなことを追求していたバラガンの永久的な実験を感じること事ができます。隣の仕事場もすごく素敵です。





そして今回初めて訪れた、バラガン最期の建築、ヒラルディ邸です。こちらも今もご家族で住んでいて息子さんが案内をして下さいました。日本人が一番多く訪ねてくるというだけに、本当に斬新で素晴らしい建築でした。

まず、黄色の廊下を通るとその先には室内プールがあり、光が降り注いで神秘的な空間が広がっています。

時間帯によって、光によって1日中表情を変えていく空間はバラガンの集大成とも呼べるものです。

はじめはこのプロジェクトを断っていたバラガンにNYのMoMAでの展示に利用して欲しいと説得して実現したそうです。その時のバラガンの要望は「好きなようにデザインさせてもらう」と「今ある木を切らない事」だったそうです。なので、その木は今も健在でした。オリジナルの家具がより一層、この建築を引き立てています。





そして、最後に訪れたのはペドレガル邸です。メキシコシティ南部郊外の溶岩大地にあるのですが、1945年にバラガンが郊外住宅地の都市計画に取り組んだ時の建築です。

火山溶岩の険しい地形がもたらす可能性を、造園や壁など様々な構造物の設置によって探求しました。

ペドレガル邸は今までの建築とは比べ物にならないくらい規模が大きく広大な庭や部屋には溶岩がそのまま活かされていて、衝撃のカッコ良さです!!!

そして、この広大な建築に1人で現在のオーナーが住まわれているそうで、びっくり仰天でした。





その隣にある、tetetlanは、はぎのみほさんの手がけるxuncaparatecasも取り扱うショップも併設されているめちゃくちゃ素敵なレストランです。

こちらも、溶岩を活かした建築で

今のインテリアとも絶妙にマッチしていて本当にかっこいいです。

また、必ず再訪したいと願っています。






今回の内容をラティジャポの実くんが動画でもアップしてますので、あわせてチェックしてみて下さい!





















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